瞑想の分類について

瞑想には種類があります

気功の修練には、「動功」「静功」があります。

動功とは、ゆっくり動く太極拳のようなイメージで、体の動きを伴う修練になります。

静功とは、座禅や瞑想のようなイメージで、体の動きを伴わない修練になります。

 

これらの動功も静功も気を身に付けるにあたって、それぞれの効果がありますので、両方を行うことで効率に行が進んできます。

 

気功で言う静功は、禅や瞑想と似たようなイメージがあります。

 

歴史的なものでは、諸説ありますが瞑想は、インドの仏教から来ているようです。

座禅は、仏教の中でも大乗仏教の中の禅宗から来ているようです。

禅宗は中国で生まれ、鎌倉時代に日本に伝わったとされています。

 

また、瞑想と禅もそれぞれ目的が違うとされています。

 

最近では、ビジネスの世界でも瞑想を取り入れられるなど注目されています。

ここでは、瞑想の言葉が一般的に良く使われていますので、瞑想として説明していきます。

 

瞑想は、種類があります。

種類を理解することで効率的に取り組めますので、その種類について説明させていただきます。

 

運動の種類について

瞑想に種類があると言われると理解がしにくい人がいます。

 

瞑想とは、広く考えると、体を動かしながら行う方法、目を開けて行う方法、座る以外の姿勢で行う方法など、見た目でも違いがあり、内容や目的も種類があります。

 

誰かに習う、身に付ける上で種類の違いを理解した方が良く、運動の種類を参考に考えると理解しやすいです。

 

一言で運動と言って、内容は多岐に渡ります。

 

一般的に運動は、

①ストレッチ

②筋トレ

③有酸素運動

に大きく分けれらます。

また、バランス運動を加える場合もあるようです。

 

なぜ分類されているかと言うと、運動をするにあたって

①柔軟性を高めるために、ストレッチを行います。

②筋力の向上を行うため、筋トレをします。

③心臓、肺の機能の向上のために、有酸素運動を行います。

などの、目的や効果が違います。

 

柔軟性を高めるために運動を始めて、筋トレをメインに行うと柔軟性が低くなることがあります。

このように内容や目的を理解して行わないと、望んだ結果が手に入らないということが起こります。

 

これは、気功を行う上でも起こりうることです。

 

何を目的に、どのように行うかを理解しながら瞑想することで、効率が良くなります。

 

瞑想の分類について

一般的に、瞑想と言うと姿勢を正して、目を閉じて、ゆったりとした深呼吸するリラックスすることと考える人が多いかもしれません。 

 

気功やヨガをしている人は、何かを強くイメージすることや、激しく呼吸をする瞑想を考える人がいるかもしれません。

 

これらは、ゆったりとした呼吸と激しい呼吸が相反するように、別の物として分類、認識すると迷いが少なくなります。

 

当会では、静的あるいは陰の瞑想と、動的あるいは陽の瞑想として分類しています。

 

静的、陰の瞑想について

静的、陰の瞑想とは、一般的な瞑想のイメージです。

 

イスや床に座って姿勢を正しくして、目を閉じて、ゆったりと呼吸をしてリラックスします。

 

効果としては、心身ともにリラックスして、自律神経の働きが整うなどがあり、脳機能の面からも集中力などを上げる効果があるとされます。

 

この瞑想の目指す方向があります。

よりリラックスする(放鬆)、より脳波を落とす(入静)、呼吸が微かになりペースがゆっくり、さらには自我の停止する感覚、自分がなくなる感覚などになってきます。

動的、陽の瞑想について

動的、陽の瞑想については、陽気の発生や小周天、クンダリーニの開発をするヨガなどです。

 

積極的に意識や想念(合わせて意念と言います)、呼吸や肛門の締め上げなどの肉体の動作も使う場合もあります。

 

効果としては、血流の増加、体温の上昇、新陳代謝を高める、脳神経系の活性化などです。

この瞑想では、初めはどれくらい熱が発生するか、体が活性化するなど変化を強く起こすことを意識して行うと良いです。

 

目指す方向性は、

より熱を発生する、代謝を高める、より沢山の部位を活性化させたれる、特定の部位のみ活性化させられる。

意識のみ、想念のみ、肉体の操作のみで活性化させられるなどです。

 

 

同じ状態になることも

瞑想を二つに分けて説明してきました。

 

動的、陽の瞑想を極めていくと、静的、陰の瞑想の深い境地と同じ状態になることもあります。

 

これは、山の頂上は一つでも、その登る道は複数あることに似ていると感じます。

また、急がば回れと言う言葉があります。

 

究極の静に至るには、静のみではなく、動を極めて行くことでそれが可能になると感じます。

 

ですから、瞑想に取り組んで変化を起こしい場合には、両方の瞑想に取り組んでいただければと思います。

動的、陽の瞑想では、伝統的な小周天などの周天法がおすすめです。

 

今回の瞑想の分類が、理解の一助になれば幸いです。

 

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