陽気の発生と精の強化法

陽気の発生には精の強化が必須

周天法の流れでは、

陽気の発生をしてから、小周天となります。

 

陽気の発生は、

「練精化氣」

と言われて、精を材料として陽気に変えてく、陽気の発生を行います。

 

現代の日本人は、その材料となる「精」が不足傾向にあり、陽気の発生がうまくいかない理由の一つになります。

 

陽気の発生のためには、精を強める、増やすことが必須であり、精の強化として説明していきます。

精の強化方法の2つの方向性

小周天の基礎となる陽氣の発生のために、精を溜める、増やす、強化することが大事です。

氣は、量的な概念があります。

量的な概念とは、氣と言う物質の量が、減ることや増えると考えます。

 

元気な時は、氣が沢山あり、動くことで気を消費して、元気が減っていきます。

減った後で、食事や休息などで、減った元気が増えていきます。

 

これは、携帯電話などのバッテリーをイメージしていただくと分かりやすいです。

容量が満タンの状態が元気がある状態です。

携帯電話を使用していると、充電の容量が減ってきます。これが元気が減ると言うことです。

さらに使用して容量がなくなると、携帯電話が動かなくなります。これが、元気がなくなって動けない状態です。

携帯電話を充電すると、容量が増えてきます。

これは先ほどあげた飲食や睡眠などで元気を回復させることになります。

 

この元気で表現される氣などを、ここでは精と考えます。

 

精を強化することには2つの方向性があり、どちらも大事になります。

それは、「減ることをやめる」「増やすことを行う」

です。

 

それぞれについて、現代的なことも踏まえつつ説明していきます。

精の消費、消耗を控える

精の強化の1つ目は、減ることをやめる。

精の消費、消耗を控えることです。

 

精は普段の生活で消費、消耗をしています。

もともと少ない現代人が、消費すると足りなくなるのは当然のことで、気をつける必要があります。

 

具体的に精を消費、消耗することは、

・話過ぎる

・頭の使い過ぎ

・音がうるさい環境

房事過多

・消化に悪いもの食べる

・農薬、添加物、トランス脂肪酸を食べる

・糖質の過剰摂取

・食べ過ぎ

・お酒や人工的に合成された薬の飲みすぎ

・目の使い過ぎ

・電化製品、電磁波の影響

・働きすぎ、過度な運動

・元気がない人と接する

・精神的なストレス

・夜更かし

・傷やケガをする

・エアコンなどの人工的な風に当たりすぎる

 

これらが代表的なものになります。

 

特に、昔にはなかった新しい要因があります。

 

電化製品などは昔にはありませんでした。

その中で特に、PCやスマホの影響は強いです。

目の使い過ぎ、電磁波、自律神経を乱す可能性もあり、夜に使用すると睡眠の質も下げてしまいます。

 

使い方、頻度などに気をつけていただけると良いです。

他に、電磁波対策やアーシングなどもおすすめです。

 

食事面でも、農薬、添加物、トランス脂肪酸、過剰な糖質、精製された糖などの過剰摂取も気をつけたいポイントです。

本来は、精の強化の中の地丹法として、飲食になるのですが、精を減らしてしまう可能性があります。

 

これらを意識しながらなるべく精の消耗を控えるのがおすすめです。

 

精を吸収する、増やす

精の強化の2つ目は、増やすことを行う。

精を吸収して、増やすことです。

 

これは、さらに

①天丹

②人丹

③地丹

に分けて考えます。

 

①天丹について

天の氣を吸収すること、呼吸などで、氣を吸収することと考えます。

一般的な氣功法や、呼吸を通して精を吸収する方法です。

 

氣功法は正しく行うと、心身ともに元気が充実してくるのを感じられます。

現在、気功などをされていて元気の充実感がない場合は、氣を吸収すると言う意図をもって行ってみてくださいませ。

 

②人丹について

流派によっては、房中術と言う異性からの特殊な氣の吸収のことを指す場合があります。

当会では、人からの氣として広い意味で考えます。

 

日常生活でも、

元気がない人といると、自分の元気もなくなる。

元気な人といると、自分も元気になるなどの経験をされたことがあると思います。

 

これは、人と人の間で氣の交流を行っており、お互いに影響を与えています。

 

ですので、元気な人、氣の流れが良い人、クンダリーニが活性化している人といる、繋がる、一緒に練功、気のやり取りをすることで、精の強化に繋がります。

 

気功の技術で、このお互いの影響を少なくする、あるいは多くすることなども可能です。

 

③地丹について

飲食物からの精の吸収です。

氣の理論で言えば、土地の氣(ミネラルなどの栄養)や太陽の氣を野菜などが吸収して育ちます。

またその野菜などを動物、人が食べると言った構造になっています。

 

栄養が豊富な飲食物をとることで、精の強化に繋がります。

一般的には、特に精のつくものと呼ばれる、ニンニク、ニラ、すっぽん、牡蠣などが古代から重要視されてきました。

ですので、これらを積極的に食べることは有効です。

流派によっては、漢方薬なども利用します。

 

ただし、現在の日本の食を取り巻く環境は良いとは言えません。

 

先ほど、氣には量的な概念があると述べました。

地丹、飲食物にもこれは当てはまります。

 

土壌に豊富にミネラルなどの栄養がある状態を、土地の氣が多いと考えます。

その土地の氣を野菜が吸収して、氣が多い野菜が実ります。

その氣が多い野菜を動物が食べることで、氣が多くなり、精の強化に繋がります。

 

1つの野菜に含まれる、栄養の量などは、50年ほど前から比べると、半分から5分の1ほどに減っている場合もあるようです。

 

これは、野菜に含まれている氣が、同程度減っていると考えられます。

それを食べた場合の精の強化も、昔よりも効果が出にくいと考えます。

 

無農薬やオーガニック、しっかりと育てられた物を食べることが、精の強化に繋がります。

地丹法として、精をつけるものなどの種類も重要ですし、一つ一つの飲食物の質も重要になってきますので、意識していただければと思います。

 

地磁気の影響も

他に、地磁気の影響も昔にはなかった要因です。

 

地球自体が、北と南があり、大きな磁石のように考えられます。

治療の現場でも、磁気治療器なども使われます。

また悪い電磁波が健康に影響を与えるように、人は地場の影響を受けて、気が変化します。

 

地球は大きな磁石で、磁場、地磁気があります。

 

地磁気とは、字の通り、地球が持つ固有の磁場のことです。

地磁気が良い影響を人に与えて、氣の流れを良くする、つまり精を強化してくれます。

 

これが、現代では高所に住む人が増えてきました。

これにより物理的な地球との距離が離れて、地磁気の影響が受けにくことが出てきました。

また、家の建材によっては、地磁気に影響を及ぼす場合もあるそうです。

 

これらを意識して、地磁気の良い影響を受けることも、精の強化に繋がります。

 

2つの方向性を取り入れる

上にあげた2つの方向性は、どちらも重要です。

 

片方のみでは、十分な精がない、足りない場合が多いです。

繰り返しになりますが、現代人は精が足りない人が多いです。

普通に生活をしていると、精が足りないと考えた方が良いです。

  

ですので、しっかりと気功に取り組む場合には、消費、消耗をさけることも、精を吸収、増やすことも両方大事にして、精の強化をしていただくのがおすすめです。

 

気功をしていないて、なかなか氣を感じられない。

周天法などが進んでいかない場合に、ぜひ精の強化も意識して取り組んでいただければと思います。

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