陽気が発生しない理由② 緊張
緊張が強くて陽気が発生しない
クンダリーニを扱うヨガでは、色々なアーサナ、ポーズでリラックスを行います。
氣功や仙道でも、導引(体を揉んだり、ストレッチのようなもの)でリラックスを行います。
スワイショウもリラックスが一つの目的です。
リラックス・放鬆の反対が緊張状態になります。
氣を感じる、陽気の発生において緊張が強いと陽気がうまく発生しません。
色々な方法でリラックスすることが大事です。
リラックス・放鬆とは
緊張が邪魔をして、リラックスするのが大事になります。
では、リラックスとは何でしょうか?
リラックスも段階があるのですが、ここでは、
体、筋肉の余分な緊張を取る
と理解してください。
人の体には、およそ600以上の筋肉があるとされます。
当会では、人を
肉体・心(魂)・氣
の三つに分けて考えております。
その中で、肉体がうまく扱えないのに、心や氣をうまく扱えるわけはありません・・・
肉体が物理的で一番アクセスしやすく、変化もわかりやすいです。
その肉体をうまく扱う、余分な筋肉の緊張を取ることが基本になります。
武道、武術、スポーツの分野でもリラックスは重要視されて、超一流の人は深いリラックスをされています。
↑大谷翔平選手、とてもリラックスされています。
他に、イチロー選手、バスケのマイケルジョーダン選手、武道では植芝守平先生など
リラックスを深める
リラックス、放鬆ですが、ストレッチ、導引、マッサージ、スワイショウなどで、リラックスがしやすいです。
それぞれのレベルでリラックスの度合いがありますが、それを深めていくことが大事です。
先ほど、人の体にはおよそ600の筋肉があります。
それぞれ、
①今、知覚できる、使える、緩められる筋肉のリラックス度を深める
②今、知覚できない、使えない、緩められない筋肉をリラックスできるようになる
があります。
特に②ですが、これは自分で気付かないゆえに、そこを緩められないと言うことが起きています。
これを解決するには、緩んでいないところを指摘してくれる師につくのが、おすすめです。
これの難しさは、競技人口の多い、野球やサッカーで、ある一定のレベルの指導者や選手が、リラックスの重要性を知っているのですが、なかなかリラックスが深くならないことからも、その難易度がうかがえます。
よほどしっかりとした指導者について、正しい練習が必要ということです。
陽気が発生しない2つの理由
話を緊張に戻して、緊張が陽気の発生を邪魔する点の説明です。
以下の2点が、理由と考えます。
①緊張が強いと感じる能力が下がる
緊張が強いと、色々なものを感じる能力が下がります。
閾値が上がると言ってもいいかもしれません。
例えば、手の平で何かの物の温度などを感じる時に、手の平の緊張が強いと、温度がうまく感じられません。
手の平の力を抜くと、うまく感じることができます。
精を材料として、呼吸法などで火を起こしていく事が、陽気の発生なのですが、この時に、最適なやり方があります。
これは、陽気の発生をしながら、感じることをしますが、緊張が強いと感じる能力がさがり、最適な方法が行えません。
②緊張が強いと氣が引っ張らる
緊張するとそこに気が引っ張れます。
例えば、手にぐっと力を入れてみたり、拳を握るとそこに気が集まる、引っ張られてきます。
基本的な功法では、下腹部にある氣海で陽気を発生させることが多く、当会でも基本としてお伝えしています。
↑へそ下にある、氣海に集めて陽気を発生させるイメージ。
この時に、全身の緊張が強いと、全身に気が分散してしまい、氣海に集まることを邪魔してしまいます。
また、首肩に緊張が多いと(肩こり、頭痛がある場合)首肩、上半身に気が上ったり、集まったりして、下半身にある氣海に集まることを邪魔します。
特に現在日本人は、材料となる精が足りないことはもちろんのこと、スマホなどで、たえず首肩に緊張が強い人が多く、またストレス社会で全身の緊張が強い人も多いです。
リラックスを身に付ける
緊張が強いと、気功などを行う上で、不利なものになります。
リラックスに対する理解と、体験することで、リラックスを深めていただければと思います。
当会でも、リラックスの講座を開催していることもありますので、受けてみていただくこともおすすめしています。