体の振動を伴うクンダリーニ体験

氣が会陰から百会に上がって抜けていった体験

40代男性、Y・Tさんの体験です

 

ある日、いつものように椅子に座り小周天をしていると、会陰の辺りにやたら熱い熱氣を感じました。
だいぶ温感は強かったのですが、心地よい感じがしていたのでその感覚に意識を合わせていると、急に体が大きく揺れ始めました。

 

「地震か!?」と思って部屋の中のカーテンやぶら下がっている電球を見ても一切揺れていなかったので、そこで初めて自分の体だけが揺れている事に氣付き、この現象は何なんだろう?と思っていると、その会陰にあった熱感が体の真ん中を通って頭部に上がっていきました。

 

クンダリーニ覚醒など知識として知っていたのですがまさか自分にそんな事が起こるとは思わず、また自分の意思とは別に勝手に上昇してくる熱感をどうする事も出来ず、少し怯んだ感じになった時、その熱感が頭部の中で止まりました。

 

すると、急に熱が出てきたかの如く頭がカッーとなり「焦り」の感情が抑えられなくなりました。
「大変だ、これはもしかしてクンダリーニ症候群なのか!?」
「この異常な熱感がずっと頭の中に留まってたら大変な事になる!」
「どうすればこの状態を変えられるのか!?」
そんな事が一氣に頭の中をよぎりました。この時、異常に思考速度が速かったのを覚えています。
今から考えると強烈なエネルギーが頭部に集中していたので、その影響で感情や思考スピードが速くなったのではないかと考えています。

 

その時は内心あせりつつも目を瞑り呼吸を整えながら氣を足の裏の湧泉に下げる事だけに集中しました。
数分間は自分の中から溢れてくる「焦り」の感情に引っ張られつつも、氣を下げる事と呼吸に集中していると氣がどんどんと足の裏から抜けていき頭の熱感も収まりました。
そうなった時にはさっきまでの焦りも消えていて、非常に頭の中がさっぱりとしていました。
それからも何回か同じ事が起こりましたが
「キチンと氣を下げれば問題ない」
という事が体験を通して分かりましたので、普通に対処する事が出来るようになりました。
それを何度か繰り返していくうちに
「上がってきた氣を百会から出すとどうなるんだろう?」
と思い、何度目かのエネルギーの上昇の時に氣を下げる事をせず、エネルギーの流れに身を任せました。

 

すると、頭部まで上がった氣が百会から「スポン!」と抜けていきました。
クンダリーニ覚醒を文献などで調べてみると体験者の多くはすごい音と共に背筋の中をエネルギーが上昇していき、大きな音と共に百会からクンダリーニエネルギーが天へと抜けていく、と書いてある事が多いと思うのですが、私の場合は非常に簡単に、かつ脱力を伴って抜けていった感じです。

 

なので、実際に私がクンダリーニ覚醒しているかどうかは自分ではわかりませんが、日頃から小周天などで体の経絡に氣を通し続けてきたので熱いエネルギーも通りやすかったのではないかと思っています。
それからの体感的な変化ですが会陰の辺りで氣を練りやすくなり、たまに固くなっていた百会近辺も緩んだ感じがします。

 

また、人の氣の質感なども以前より分かるようになりました。
それ以外は特に大きな変化はありませんが、これからもトレーニングを続けてどのように変化していくか楽しみです。